2006年10月27日(金) 07時01分

ＳＢＩホールディングス、三十数億円所得隠し（朝日新聞）

　証券の関連会社など数十社を傘下に抱える総合金融グループの持ち株会社「ＳＢＩホールディングス」（旧ソフトバンク・インベストメント、東京都港区）が東京国税局の税務調査を受け、０５年３月期までの３年間で三十数億円にのぼる所得隠しを指摘されていたことが分かった。関連会社との株取引をめぐり、適正価格よりも高く買い戻すなどしており、差額分が寄付金と認定されるなどした模様だ。追徴税額は重加算税などを含め約１０億円とみられる。

　関係者によると、ＳＢＩ社は投資ファンドを通じて関連会社に株式を売却したり、互いに株式を交換したりするなどし、その後に適正価格よりも高値で買い戻していたという。

　国税局は、こうした取引の実態は、経営状態のよくない関連会社を支援するためだったと指摘。関連会社への寄付金にあたると認定し、取引には仮装・隠蔽（いんぺい）行為があったとして重加算税の対象としたとみられる。

　ＳＢＩホールディングスの話　見解の相違はあったが、指摘に従って修正申告に応じた。

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　ＳＢＩホールディングスは、北尾吉孝氏がＣＥＯ（最高経営責任者）を務める会社。０５年のライブドアとフジサンケイグループとの買収劇では、北尾氏が、フジ側の「ホワイトナイト」として登場した。ソフトバンクが同社の筆頭株主だったが、今年８月、資本関係を解消。民間の信用調査会社によると、０６年３月期の売り上げは２１８億円に上る。

http://www.asahi.com/national/update/1027/TKY200610260441.html