2006年10月27日(金) 00時00分
医療保険など不払い5000件 損保大手、来週公表へ(山形新聞)
東京海上日動火災保険など大手損害保険6社が販売した医療保険など第3分野商品の不当な保険金不払いは、2001年7月から今年6月までの5年間で5000件程度に上ることが27日、分かった。金融庁に31日に報告し、公表する。
自動車保険の特約など損害保険商品の不払いは、損保26社で約31万8000件あったことが既に判明。成長分野の医療保険などでも、ずさんな支払い管理が続いていたことが浮き彫りになった。
関係者によると、第3分野の不払い件数は、損保ジャパンが1000件を上回り、東京海上日動は1000件弱、日本興亜損害保険は700件程度だった。あいおい損害保険は約500件。02年4月からの4年間で927件の不払いが判明している三井住友海上火災保険も、調査の対象期間を広げたため件数は増加した。ニッセイ同和損害保険でも不払いがあった。
第3分野の不払いは、金融庁の三井住友海上に対する検査で発覚した。同庁は7月から同社の医療保険の販売を禁止。損保各社に第3分野の不払い件数などを10月末までに報告するよう指示した。
損保の医療保険は生保に比べ、契約を結ぶ際に病歴を保険会社に伝えていたかどうかなどの点を、厳しく判断しているケースが多い。金融庁は支払い基準が厳しすぎると契約者の利益が損なわれる恐れがあるとして、損保各社に是正を促している。
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