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神戸市を拠点にしたグループによる振り込め詐欺事件で、組織的犯罪処罰法違反（詐欺）の罪に問われたグループトップの増田知也被告（２４）＝同市兵庫区＝の判決公判が２７日、神戸地裁であった。的場純男裁判長は「我が子や孫の身を案じる被害者の心情につけ込む卑劣な犯行だ」などとして懲役７年、罰金２５０万円、追徴金１億円（求刑同１０年、同３００万円、同約２億６８５万円）を言い渡した。
判決によると、増田被告は０３年９〜１０月、二十数人のグループトップとしてマニュアルを作って部下の役割分担を決め、弁護士などを装って電話をかけた相手に、子や孫が交通事故を起こしたかのように偽って示談金を請求するなどして、１６人から計約１２００万円を銀行口座に振り込ませ、だまし取った。的場裁判長は「首謀者とはいえ、ただひとり追徴金を支払うのは酷だ」などとして、追徴金を求刑のほぼ半額の１億円とした。