奥西死刑囚の処遇改善を弁護団が申し入れ（中日新聞）

2006年10月26日(木) 00時00分

　名古屋高裁で再審（裁判のやり直し）の開始決定が出され、検察側が異議を申し立てている「名張毒ぶどう酒事件」について、奥西勝死刑囚（８０）＝名古屋拘置所在監＝の弁護団は２６日、奥西死刑囚との接見や手紙のやりとりでの処遇改善を求める申し入れを名古屋拘置所へ行った。

　同弁護団によれば、奥西死刑囚と面会する際、拘置所の職員が立ち会って内容を記録、手紙や書類については内容を調べられているという。しかし、来年６月までに施行される受刑者処遇法では職員の立ち会いのない接見が認められていることなどから、職員の立ち会いや手紙のやりとりに制限を設けないよう求めた。

　また、同弁護団の鈴木泉主任弁護人は会見で、「毒物は（奥西死刑囚が自白した）ニッカリンＴではなかった」とする意見書を２３日に名古屋高裁へ提出したことを明らかにした。

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