2006年10月25日(水) 08時05分
民主・細野議員、辞職否定…不倫スキャンダルけじめつけられず(スポーツ報知)
民主党の細野豪志衆院議員(35)が24日、自らの議員辞職を完全否定した。前日、“不倫デート”のお相手のキャスター・山本モナさん(30)のTBS系「NEWS23」正式降板が発表されたが、「信頼回復に努めたい」と自身に“降板”の意思がないことを明言。一方で、民主の惨敗に終わった衆院補選の「敗因」として、今回のスキャンダルが取りざたされている点については「何も役に立てなかった。申し訳ない」と謝罪した。
TBSの看板ニュース番組の降板という形で、不倫スキャンダルに“けじめ”をつけたモナさんに対し、お相手の細野氏は、党の「政調会長代理」の肩書を失っただけ。男女それぞれの不倫の代償に不公平感は否めず、ブーイングも出ている。
モナさんの降板発表から一夜明けたこの日、衆院本会議を終えた細野氏は、国会内で歩きながら記者団の問いかけに答えた。
まず、モナさんの降板については「その件についてはコメントする立場にないので、ご容赦ください」と神妙な表情。しかし、自身の議員辞職については「ご迷惑をおかけしたので、国会議員として信頼を回復できるように努めたい」。きっぱり否定した。
先の衆院補選で、鳩山由紀夫幹事長から「女性の有権者からは厳しい意見もあった」とズバリ指摘されるなど、民主党全敗の「敗因」のひとつにも挙げられた自身のスキャンダル。
「不倫キス」発覚前は、何度も神奈川16区へ応援に入っていた細野氏は、補選への影響を問われると「それに関しては、何らお役に立てなかった。ご迷惑をかけたことは間違いない。申し訳ない」と謝罪した。
小沢一郎代表はこの日の定例会見で、不倫スキャンダルの補選への影響について「いろんなことを言われますが、それは大したあれ(原因)ではないと思う。国民の心をきちんとつかむ日常の作業の方が大事」と細野氏への気遣いを見せた。
党内からは、細野氏の議員辞職を促す声はほとんど上がっていない。だが、一方で若手のホープとして将来が期待されていた細野氏に対して、「今後も不倫のイメージは消えない。もう終わった」(党関係者)の声も。別の党関係者は「国民の関心が、早く別の話題に移ってほしいというのが本音」と語った。
(スポーツ報知) - 10月25日8時5分更新
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