2006年10月25日(水) 14時00分
即決裁判:熊本地裁で初 薬物使用被告に有罪 /熊本(毎日新聞)
裁判の迅速な審理を目指して今月から始まった「即決裁判」が24日、熊本地裁で初めてあった。松下潔裁判官は、麻薬及び向精神薬取締法違反の罪に問われた大分市萩原、とび職、萩原裕爾被告(28)に懲役1年6月執行猶予3年を言い渡した。
起訴状などによると、萩原被告は05年8月、南阿蘇村の店舗駐車場で合成麻薬MDMA1錠を使用。さらに同日、熊本市の路上でMDMA2錠を所持した。
公判は審理開始後、約15分で結審。論告で検察側は懲役1年6月を求刑したが「執行猶予に付すのが相当」と通常はない意見を付け加えた。
即決裁判は、万引きなど被告との争いがなく軽微な事件が対象。起訴から14日以内に初公判が開かれ、その日のうちに判決が言い渡される。被告の身柄の拘束期間が短くなるなどのメリットが期待されている。【伊藤奈々恵】
10月25日朝刊
(毎日新聞) - 10月25日14時0分更新
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