2006年10月23日(月) 18時46分
貸金業規制、多重債務者を発生させない枠組み作りに重点を=金融庁長官(ロイター)
[東京 23日 ロイター] 金融庁の五味広文長官は23日の定例会見で、貸金業者に対する規制や過払い金の支払いにむけた貸し倒れ引当金の計上ルール・監督に関する考え方について、金融庁としては多重債務者の発生を抑制する点を重視するとの考えを示した。
貸金業者の利用者が支払った金利負担をめぐっては、貸金業者が多く受け取り過ぎた支払い金を、利用者に払い戻すケースがでている。
貸金業者にとっては一時的に収益の圧迫要因になるが、五味長官は「金利の上限や過払い金に対する引当てで、業績におのずとしかるべき影響はでるだろうが、当局の関心は消費者が多重債務者に陥らない枠組みをどう作るかにある」と述べた。
金融庁は貸金業法の改正案を臨時国会に提出する方向で法案作成作業に入っている。
(ロイター) - 10月23日18時46分更新
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