悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。
また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。
福岡県豊前市市丸のプロパンガス販売業、東陽一郎さん(69)方が21日早朝、全焼し、幼児2人を含む5人が焼死した火災で、県警豊前署は同日午後、東さんの母アサ子さん(92)の部屋が火元とほぼ断定した。
部屋には電気毛布や電動ベッドなど複数の電気製品があり、同署はこれらがショートするなどし、出火につながった可能性もあるとみている。
署員らが同日午後から行った実況見分で、火元と見られる和室は<1>縁側に面した一角の床が焼け落ちている<2>隣接するリビングとの境にあった柱数本が、他の部屋の柱に比べ、炭化が激しい——ことなどが判明した。同署は焼け跡から電動ベッドのモーターなどを回収し、分析を進めるなどして、原因を調べている。
一方、奇跡的に助かった祐輝君、利奈ちゃん、大祐君は出火前の20日夜、いつも家族7人で寝る2階ではなく、1階で休む玉喜さんと枕を並べて寝ていた。その偶然が生死を分けた。
祐輝君らは、豊前署員に「暗くて、煙が立ちこめていたが、ばあちゃん(玉喜さん)の『早く逃げなさい』と言う声が聞こえた」と話し、玉喜さんの声がなければ火事に気づくのが遅れ、危険な状態に陥っていたとみられる。
2階には、江口さん、妻の晴美さん、莉記君、小梨伽ちゃんの4人が寝ていたが、階下から噴き上げる猛煙に阻まれ、晴美さんがひさしの上から別棟の倉庫の屋根に飛び移って逃げるのがやっとだったという。