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戦時中に雑誌編集者ら約６０人が逮捕された言論弾圧事件「横浜事件」の再審弁護団長、森川金寿（もりかわ・きんじゅ）氏が１６日、肺炎のため死去した。９３歳だった。
告別式は近親者のみで執り行った。後日、「しのぶ会」を開く予定だが、詳細は未定。
１９３８年に弁護士登録し、家永教科書訴訟や横田米軍基地公害訴訟の弁護団長などを務めた。「横浜事件」を巡っては、治安維持法違反で逮捕され有罪判決を受けた元被告５人（全員死亡）の再審開始が認められ、横浜地裁が今年２月、実体審理を行わずに訴訟を打ち切る「免訴」の判決を言い渡した。
無罪判決を求めていた元被告側が控訴し、来月９日に東京高裁で再審の控訴審第１回公判が予定されている。