2006年10月19日(木) 10時07分
佐賀で即決裁判 35分で判決言い渡し 九州・山口で初(西日本新聞)
佐賀地検が即決裁判を申し立てた覚せい剤取締法違反事件の初公判が18日、佐賀地裁で開かれ、若宮利信裁判官は同法違反(使用など)の罪で佐賀市内の被告男(45)に懲役1年4月、執行猶予5年(求刑懲役1年6月)の判決を言い渡した。開廷から判決の言い渡しまで約35分だった。
裁判の迅速化を図る即決裁判は今月、導入されたばかりで、九州・山口では初めての適用。若宮裁判官はこの日、被告が罪を認め、即決裁判を望んでいることを確認したうえで適用を決め、被告人質問などの後、判決を言い渡した。
即決裁判の判決には必ず執行猶予が付くことになっている。被告の弁護人は「公判の迅速化には効果的だ。しかし、実刑か猶予刑かを決める裁量権を検察側が握ることになりかねない」と問題点を指摘した。
=2006/10/19付 西日本新聞朝刊=
(西日本新聞) - 10月19日10時7分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061019-00000003-nnp-l41