2006年10月19日(木) 22時43分
<たばこICカード>喫煙者に「タスポ」発行 08年度から(毎日新聞)
日本たばこ協会など3団体は19日、08年中に導入する成人識別自動販売機の概要を発表した。喫煙者に発行するICカードは「taspo(タスポ)」で、これを使わなければたばこが買えない仕組み。協会では、喫煙人口の約7割に当たる約2100万枚の発行を見込んでいる。
08年3月に鹿児島、宮崎両県で試験導入、同年7月までに全国に設置する。タスポは「たばこのパスポート」の略で、顔写真と会員番号を付記。有効期限は10年で、現金をチャージすれば専用のプリペイドカードとしても使える。現金を使う場合も、このカードをかざさなければたばこを買うことができない。クレジット機能はない。
発行は08年2月から。小売店や行政機関に用意される専用封筒を使い、顔写真と身分証明書のコピーを同協会のカード発行センターに郵送で申し込む。郵送費用は協会側が負担する。
成人識別自販機は未成年者の喫煙を阻止するのが目的だが、生体認証システムはないため、業界には「本人確認が難しく、限界もある」と実効性を疑問視する声もある。
開発・整備コストは800億〜900億円で、たばこメーカーは今年7月、たばこ税の増税分以上の値上げに踏み切っている。【三沢耕平】
(毎日新聞) - 10月19日22時43分更新
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