2006年10月18日(水) 19時31分
YouTube上にも登場、詐欺的セキュリティソフトへ誘導するバナー広告(impress Watch)
写真:インプレス
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動画共有サイト「YouTube」上のバナー広告から、詐欺的なセキュリティ対策ソフトを配布するWebサイトに誘導される被害が発生している。詐欺的なセキュリティ対策ソフトは、バナー広告で配布ページに誘導することが多いが、今回、日本人も多く利用するYouTube上でも同様のバナー広告が確認されたことから、注意が必要だ。
詐欺的なセキュリティ対策ソフトは、配布ページにアクセスすると、アニメーションGIFでPCをスキャンしているように見せかけ、実際には存在しないシステムエラーが見つかったと警告する。これを修復するには登録料が必要だとして、製品を売りつけるのが特徴だ。
YouTube上で確認された事例では、特定の動画を閲覧しようとすると、「An error has occured in your comuter」というバナー広告がページ上部に表示される場合がある。このバナー広告をクリックすると、日本語のポップアップメッセージが登場。「警告:コンピュータには訪問した全てのアダルトサイトの記録があります。職業及び夫婦関係を危うくするインストール済みファイルの正体がおそらくわからないでしょう」などと不自然な日本語が書かれ、「無料スキャンのためにDriveCleanerをしますか?」と促す。これに従うと、日本語のインターフェイスを持つ詐欺的なセキュリティ対策ソフト「DriveCleaner」の配布ページに誘導される。
このほか、日本語のバナー広告が表示され、同じく詐欺的なセキュリティ対策ソフト「SystemDoctor」の配布ページに誘導される事例も一部で見られた模様だ。
ウェブルート・ソフトウェアでは、「セキュリティ対策ソフトとしての機能には疑問があるため、インストールについては慎重な判断が必要」と注意を促している。同社によれば、これらのソフトを配布する企業は、広告代理店を通してバナー広告を出稿しているという。
関連情報
■URL
YouTube
http://www.youtube.com/
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( 増田 覚 )
2006/10/18 16:29
(impress Watch) - 10月18日19時31分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061018-00000022-imp-sci