2006年10月18日(水) 20時44分

新潮社に１００万円支払い命令　毎日社長監禁記事で高裁（朝日新聞）

　０４年に起きた毎日新聞社社長の拉致監禁事件に関する「週刊新潮」の記事や広告で名誉を傷つけられたとして、毎日新聞社と斎藤明・前社長が発行元の新潮社と編集者に損害賠償と謝罪広告などを求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁は１８日、請求棄却の一審・東京地裁判決を一部変更し、広告に限って名誉棄損を認め、１００万円の支払いを命じた。記事については「公益目的が認められる」などとして請求を棄却した。

　小林克巳裁判長は「広告を見るだけで記事を読まない人もいる。誤解を残す人もあり、社長の社会的評価が低下する状態が続く」と指摘した。

　名誉棄損が認められたのは、同誌０４年３月１１日号の新聞広告と電車の中づり広告。毎日側は、存在しない「社内抗争」などに焦点を当てたなどと主張していた。

http://www.asahi.com/national/update/1018/TKY200610180428.html