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毎日は、この日朝刊に、論説室の与良正男氏による「本当は悔しい?朝日新聞」というコラム(発信箱)を掲載した。
12日付の朝日社説「君子豹変ですか」を取り上げたもので、安倍首相が村山談話の踏襲など歴史認識を軌道修正したことを、朝日が「『これじゃ朝日新聞の主張と変わらないよ』。旧来の安倍さんに期待した人たちからは不満も聞こえてきそうです」と書いたことを、こう指摘している。
「朝日のおごりを感じないわけにはいかない」「(安倍首相が)修正すると嫌みのオンパレードである」「私には『どうだ、朝日の歴史認識の正しさが分かったろう。ざまを見ろ』と言っているようにしか聞こえない」
厳しい苦言が続いた後、毎日の与良氏は「メディアは謙虚で素直でありたいと私はいつも思っている」と締めくくっている。
一方、読売は同日朝刊に、「『慰安婦』決議案 日本政府はきちんと反論せよ」との社説を掲載した。
米下院の国際関係委員会が、いわゆる従軍慰安婦問題で日本非難決議案を議決したことを取り上げたもので、読売は「こんな問題の多い決議案を放置すれば、日米関係に禍根が残る。日本政府はきちんと反論すべきである」と指摘している。
この問題点をあぶり出す中で、同紙は「慰安婦問題は1990年代初頭、一部全国紙が、戦時勤労動員制度の『女子挺身隊』を“慰安婦狩り”だったと、歴史を捏造して報道したことから、日韓間の外交問題に発展した」と説明しているのだが、この一部全国紙が朝日であることは明白。
昨年7月20日の衆院文部科学委員会で、中山成彬文科相(当時)も「ある新聞が(慰安婦狩りの)大キャンペーンをしたが、その後で(証言者は)『あれはウソだった』と言って取り消された。既にそのときにはこの言葉はひとり歩きをしていた」と語っているのだ。
読売社説は「事実誤認や歴史の“捏造”まで、『継承』する必要がないのは当然である」と締めくくっている。
賢明な読者は、どう読み比べたか。
ZAKZAK 2006/10/16