2006年10月14日(土) 13時52分

練習所通いに他人名義の学割定期…日大サッカー部員（読売新聞）

　日本大学のサッカー部に所属する男子学生が、他の部員名義の学割定期券を使い、合宿所から練習場まで京王線に不正乗車していたことが、京王電鉄と日大の調査で分かった。この部員は、不正乗車を認めているという。

　同社によると、この部員は８月９日、京王井の頭線渋谷駅で、改札を無理やり通過しようとして、駅員に取り押さえられた。この際、本人名義の学割定期券とは別に、他人名義のものも２枚所持していた。

　同社は、この部員が他人名義の定期券を使って不正乗車を繰り返していた疑いがあるとみて、日大に調査を要請した。

　日大の説明では、部員が自分名義以外に持っていた定期券の名義は実在する他の部員で、同部の合宿所に近い京王線八幡山駅（東京都杉並区）から練習場近くの京王相模原線若葉台駅（川崎市）間の定期券だった。日大では、この部員が練習に通うため、他の部員名義の定期券を取得したとみている。

　京王の規定では、学割定期券は通常運賃よりも７７％の割引になるが、利用は通学のみに限定されており、クラブ活動への参加などの目的では取得できない。

　日大総合学生部の近藤正勝部長は「誠に遺憾で再発防止に努めたい。ほかにも不正に関与した部員がいないか調査したい」としている。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20061014i204.htm?from=main2