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携帯電話のデジタルカメラで撮影すると、お目当てのサイトにつながる「QRコード」。雑誌などでよく見かける白黒でまだら模様の四角いコードだ。便利な反面、肉眼で見ただけでは、どんな情報を示しているのか分からない。このまだら模様の中にロゴや文字を埋め込み、ひと目で分かるQRコードを立川市のベンチャー企業が考案。「ロゴQ」と名付けて特許を出願中だ。
開発したのは錦町6丁目の「モバイルムービー」(河辺誠社長)。
現在、立川商工会議所が運営する街の情報サイトのアクセス窓口として、この「ロゴQ」が採用されている。
コードの中央に立川市のマーク、三隅に商議所のマークと文字をあしらうことで、どんな情報を入手できるかが、ひと目で分かる。
商議所から情報サイトの立ち上げを依頼されたことが開発のきっかけだった。
サイトの宣伝ポスターにQRコードを印刷することが決まっていた。
だが、街中にあふれるQRコードの中から、どれだけの人が興味を持って携帯電話をかざしてくれるかという疑問があった。
「どれも同じに見えるQRコードに、デザインでもつけて差別化を図れないか」。開発担当の斎藤隆介さん(25)は考えた。
「セル」と呼ばれるコードのまだら部分を葉っぱ模様にしたり、コードの真ん中に大きな模様を書いたりしてみた。
驚いたことに、1千点近く作った試作品の多くを、携帯電話で読み込むことが出来たという。
QRコードが汚れや欠損に強く、まだら模様が最大30%失われても読み込めるという特徴を持っていたからだ。
こうした試作品に改良を加えて完成させたのが「ロゴQ」だ。
ただ、開発途上のため、携帯電話の認識率は約7割にとどまっている。
「認識できない機種の傾向は分かってきたので、将来は全機種で読み込めることを目指したい」と河辺社長。
「顔の見えるQRコード」ともいえる「ロゴQ」に、関心を示す企業は少なくない。
加工が手作業で割に合わないため「ロゴQ」単体での商売は考えていないが、同社が手掛けるホームページ作成業務の目玉として、PRしていきたいという。
http://mytown.asahi.com/tokyo/news.php?k_id=13000000610100001