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同課はブレーキ系の異常によって扉が開いたままのかごが上昇し、エレベーターから降りようとした市川さんが窒息死したと断定。保守点検業者が点検で異常に気付き、コイルやパッドの交換を進めていれば事故を防ぐことができたとの見方を強め、点検業者の刑事責任追及を視野に捜査を進めている。
エレベーターのブレーキは通常、かごを動かすモーターと連動するドラム部分をスプリング(ばね)の力によるパッドで挟み、かごの静止状態を保っている。かごが上昇や下降する場合は制御板の指示で電磁コイルが作動。パッドとつながるアームが広がり、ドラムが回転してかごが動く。
同課が事故機を調べた結果、電磁コイルに損傷が生じ、アームを広げる力が減少していたことが判明。このため、かごが動く際、ドラムがパッドに接触したまま長期間にわたって回転を続けたため、パッドが摩耗したり、ボルトが緩むなど、ブレーキ系の異常が進んだ疑いが強まった。
事故機の点検は一九九八年四月から七年間は製造元のシンドラーエレベータが担当。二〇〇五年度は日本電力サービス(東京都多摩市)が、今年四月からはエス・イー・シーエレベーター(台東区)が行っていた。
マンションを管理する港区住宅公社と点検業者との契約では、パッドの摩耗は点検項目に含まれていた。
同課は、摩耗などブレーキ系の異常がいつから見過ごされていたか、特定を進めている。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20061006/mng_____sya_____011.shtml