2006年10月04日(水) 18時13分
「1票の格差」5・13倍は合憲…最高裁大法廷(読売新聞)
議員1人あたりの有権者数の格差(1票の格差)が最大5・13倍だった2004年7月の参院選挙区選の定数配分は違憲だとして、東京、神奈川、千葉の3選挙区の有権者11人が、各都県の選挙管理委員会に選挙無効(やり直し)を求めた訴訟の上告審判決が4日、最高裁大法廷(裁判長・町田顕長官)であった。
大法廷は、「定数配分規定が憲法に違反するに至っていたとは言えない」と合憲判断を示し、請求を退けた1審・東京高裁判決を支持、有権者側の上告を棄却した。
合憲の結論は、15人の裁判官のうち、10人の多数意見。5人は「違憲」の反対意見を述べた。
最高裁大法廷は04年1月、1票の格差が最大5・06倍だった01年参院選の定数配分を合憲としたが、15人の裁判官のうち6人が「違憲」と判断。合憲とした9人のうち4人も「次回選挙でも現状維持なら、違憲判断の余地もある」と指摘しており、さらに拡大した格差をどう判断するかが焦点だった。
(読売新聞) - 10月4日18時13分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061004-00000007-yom-soci