2006年10月02日(月) 00時00分

ＫＤＤＩ、東電から光通信事業買収へ…ＮＴＴ追撃（ZAKZAK）

　ＫＤＤＩが東京電力から光ファイバー通信事業を買収する方向で最終調整していることが２日までに、分かった。買収額は両社で詰めを急いでおり、１０００億円を超える可能性がある。ＫＤＤＩは新株を発行して東電に割り当てる見通し。ＫＤＤＩは普及が進む光ファイバーのブロードバンド（高速大容量）通信サービスを強化し、シェア６割のＮＴＴ東西地域会社を追撃する。

　買収により、ＫＤＤＩの契約者数は１７万人（３月末時点）から４５万人に拡大し、ＮＴＴ東西、有線放送大手ＵＳＥＮに次ぐ４位に浮上する。東電は不採算の通信事業から事実上撤退し、中核の発電事業に経営資源を集中する。

　ＫＤＤＩと東電は昨年１０月、通信事業で包括提携。今年４月には光通信事業の統合で基本合意した。６月から両社の光通信サービスのブランドを統一、販売面などで協力している。ＫＤＤＩは東電の通信網と加入者２８万人を受け継ぐほか、設備保守会社を東電と折半出資で来年１月にも新設する。

　ＫＤＤＩは現在、ＮＴＴから通信網を借りて光通信サービスを展開している。自社で通信網を保有することで、事業の効率化を図る。

ZAKZAK 2006/10/02

http://www.zakzak.co.jp/top/2006_10/t2006100262.html