2006年09月30日(土) 11時22分
中川幹事長が細野議員に修道僧のススメ…スキャンダル“先輩”がアドバイス(スポーツ報知)
自民党の中川秀直幹事長(62)が、美人キャスターとの不倫デートが発覚した民主党のイケメン代議士・細野豪志氏に「修道僧のススメ」を説いた!? 29日、スポーツ報知などのインタビューで、自身の過去の女性スキャンダルに触れた中川氏は「今は修道僧みたいな生活です」と“更生”をアピール。細野氏に議員としての自覚を促した。一方、「安倍自民党」のキーマンとして「すべての選挙で勝つ」と民主党への対抗心をむき出しにした。
政敵の立場ではなく、経験者としての苦言を呈した。細野氏の不倫報道について中川氏は「議員という公人であるからには、(公私問わず、批判を受けるのは)仕方がないことだ」と言葉を慎重に選びながら語った。
「そりゃ、私も思うところはありますよ。私だって昔、(スキャンダルが)あったしね…」と中川氏は遠くを見つめながら語りだした。2000年7月に森喜朗元首相時代に官房長官に抜てきされる。だが、同年10月、愛人を広島県内の自宅寝室に招いた写真が週刊誌で報道された。
その後も関連報道が続発。野党からの攻勢を許し、本来の実力を発揮できないまま、就任わずか3か月で辞任に追い込まれた。その後、政権基盤が揺らぎ、森内閣は瞬く間に支持率急降下。スキャンダルの怖さを嫌というほど味わわされた。
中川氏は「あれから20年(?)たちますが、昔は、やんちゃだったからね。でも、今は“修道僧”みたいな生活をしている」とクリーンな立場を強調。安倍政権を支えるため、今後はスキャンダルとは無縁を貫く覚悟だ。
自民党のキーマンとして「小沢民主」との戦いに鼻息は荒い。一方で、一度の失態から幹事長に上り詰めたことは、実力さえあれば“再チャレンジ”が可能ということを身を持って示した。「私は反省しています」とこうべを垂れた中川氏。皮肉にも安倍政権が掲げる政策が、細野氏へのメッセージとなる。
◆中川氏に聞く…「選挙全部勝ちに行く」
−安倍首相とのコンビで描く幹事長像は? 「木で言えば、首相は日本の“幹”。党を代表する幹事長は大地に“根”を張るという関係になる」
−「論功行賞内閣」という批判に対して。 「安倍首相には党内で66%支持率があったわけだから、さまざまな人がポストに就くのは自然の流れ。派閥推薦を極力排除し、経験や力強さ、感性を兼ね備えた『老荘青』のバランスが取れた陣容だ」
−それでも、地味な印象がぬぐえない内閣だ。 「いざ人気取りというと『サプライズ狙い』などと批判される。小泉政権で改革を積み重ねたが、日本の改革は始まったばかりで、この内閣では実務が大事になる。だから、もうサプライズは必要ないのでは」
−小沢代表率いる民主党との対決は? 「われわれは民主党という『抵抗ライン』を突破し、『改革ゴール』という結果を出さねばならない。そして選挙で国民に何を訴えるかが大切で、国のリーダーは安倍首相か、それとも小沢さんがいいのかと。選挙ではパフォーマンスだけに頼らず、1票でも1議席でも多く、全部、勝ちにいくつもりでやる」
−安倍首相は武将で言えば「信長」「秀吉」「家康」の、どのタイプか。 「小泉さんは『信長』型で個性が際立っていたが、安倍首相は『秀吉』と『家康』の中間かな。原則を持ち、信念も強いが、バランス感覚もある。また、『これをやる』と決めたら、命を捨てる覚悟を持っている人だ」
(スポーツ報知) - 9月30日11時22分更新
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