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同課は今年6月、景品用の海賊版DVDを所持していたとして、上越市内のゲームセンター店長を逮捕。流通経路をたどった結果、忠成が輸入元として浮上し、7月に呉被告を逮捕した。
8月には川崎市内の同社倉庫を捜索し、今回の逮捕容疑となった任天堂の「GAMEBOY」の商標が記された携帯型ゲーム機やアンパンマンの人形など計約7100点を押収した。忠成は東京、大阪など7都府県の二十数社に模造品を販売していたとみられている。
中国を拠点とした模造品ビジネスは拡大傾向にある。財務省によると、知的財産権侵害物品の昨年の輸入差し止めは、中国からの製品が前年比87%増の6278件と全体の47%を占め、韓国を抜いて初めてトップになった。
特に呉被告の出身地・中国浙江省には、2万7000店が軒を並べる世界最大規模の卸売市場「中国小商品城」などを抱える義烏市がある。世界中から安価な製品や模造品を求めてバイヤーが集まるため、今年の米通商代表部の年次報告で“模造品の主要流通基地”と批判された。
呉被告は同省に自ら買い付けに出かけていたほか、国内の卸売業者から注文を受けて中国の関連会社に模造品を製造・買いつけさせ、船で密輸していたと供述している。
民間の信用調査会社によると、忠成は1995年に設立。パチンコ店やゲームセンターなどを主要販売先に売り上げを伸ばし、昨年9月の決算では38億円の売り上げがあった。