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警視庁調布署は29日、東京都調布市内の女性(67)が、総額945万円の振り込め詐欺の被害に遭ったと発表した。
全国の振り込め詐欺が、昨年より約2割程度減る中、都内の被害だけは8月末時点で約1割増の1863件と、突出して増える傾向を見せていることから、同庁は、詐欺の手口をできるだけ早く都民に知らせる必要があるとして、1人あたり1000万円の被害をめどに「発生即発表」の方針を打ち出し、その第1号となった。
同署によると、調布市内の女性宅に27日、「会社の金に手をつけてしまい、経理の人に見つかった。金を返さないと会社をクビになる」と息子を装った電話があった。女性は電話を信じ、計945万円を振り込んだが、後になってウソだと分かり、警察に届け出た。
これまで同庁では、犯人が現金の振り込みを要求する際の電話の内容など、個別の手口は、容疑者を逮捕した段階で発表してきた。
手口が新しい場合、模倣犯が相次ぐ可能性があるための配慮だったが、最近は数か月単位で、手口がめまぐるしく変わっていることから、同庁幹部は「発生段階で公表したほうが、都民への注意喚起になると判断した」と説明している。