2006年09月29日(金) 19時20分
東芝、ソニー製PC用電池を自主回収=全世界で83万個(ロイター)
[東京 29日 ロイター] 東芝<6502.T>は29日、同社製のノート型パソコンに搭載したソニー<6758.T>製のリチウムイオン電池約83万個を自主回収、無償交換すると発表した。ソニーが同日、全世界を対象にパソコン用電池の無償交換を実施すると発表したことに伴う措置。
対象は、「dynabookSS」、「dynabook」、「Qosmio」、「Satellite」、「TECRA」、「PORTEGE」の各シリーズの合計28機種。東芝は、自主回収の費用負担をソニーに求めるかどうかについては、「ノーコメント」(広報室)としている。東芝の業績への影響はないという。
東芝は19日に、ソニー製電池を搭載したノート型パソコン8機種に充電や放電ができなくなる不具合がみつかり、全世界で約34万個を無償交換すると発表したばかり。東芝は、今回の自主回収の目的は、「顧客に安心して使ってもらうため」(同)と説明。前回発表した34万個とは別の対応だとしている。
東芝はまた、米パソコン大手のデル<DELL.O>やアップルコンピュータ<AAPL.O>が8月にソニー製電池を自主回収する原因となった過熱問題は起きていないと指摘した。
ソニー製電池を巡っては、デルやアップルのほか、中国レノボ・グループ(連想集団)<0992.HK>と米IBM<IBM.N>が28日、52万6000個を自主回収すると発表するなど、問題が拡大している。
(ロイター) - 9月29日19時20分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060929-00000347-reu-bus_all