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ソニー製のノート型パソコン(PC)用リチウムイオン電池の不具合問題を受けて、東芝は29日、国内メーカーで初めて自社パソコンに搭載したソニー製電池を無償交換すると発表した。ソニーが公表した電池の自主交換計画に協力する。富士通など国内PCメーカー各社も回収する方向で検討中だ。ソニーは米デル製PCなどをめぐるリコール(回収・無償交換)費用が200億〜300億円に上ると公表したが、負担総額はその2倍近くに膨らむとみられ、業績に大打撃を与えることが必至の情勢だ。
ソニーはデル向け電池の回収の際、「これ以上の回収はない」としていた。しかし、この日、新たに中国・聯想(レノボ)がソニー製電池52万6000個のリコールを発表(原因は調査中)したことなどから、「技術的に問題がなくても、消費者の不安を解消することが先決」と判断し、ソニー製電池を搭載する全PCメーカーを対象に自主交換に着手することを決めた。
ソニー製電池は発火事故などが相次ぎ、デルと米アップルコンピュータが8月にそれぞれ410万個、180万個に上るリコールを開始。さらにデルはこの日、リコール対象を10万個上積みした。
東芝がリコールの対象とする電池は全世界で約83万個。対象PCは「ダイナブック」「コスミオ」など8機種。「事故は起こらないが、安心して使ってもらうため」(東芝)に回収を決めたという。
ソニー製電池はソニー自身に加え、米ヒューレット・パッカード▽富士通▽日立製作所▽シャープ−なども使用。回収対象などについてソニーは、米消費者製品安全委員会(CPSC)とも協議して詰める。
ソニーは今回、自主交換計画を公表したものの、「不具合があるから行うものではなく、システム構成の違いが影響する」と指摘。電池だけではなくPC側にも原因があるとの見解を変えていない。
(09/29 18:31)