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防犯上の効果に加え、保護者が昼間の子供の様子を見られるように、数年前から幼稚園や保育園にライブカメラが設置され、ネットを介して映像が保護者に公開されるケースが増加している。
当然、IDやパスワードがなければ不可能だが、夕刊フジが確認しただけでも3つの保育園や幼稚園が常に“公開生中継”の状態となっていた。
覗けるカメラの情報は、ネット上でマニアらが情報交換。このため、「幼女の着替えが見えた!」と、保育園のカメラにはロリコンマニアが群がる。子供たちがプールの着替えで裸になっている場面が録画され、密かに出回っているケースも確認された。
全国でも早い平成14年にカメラを導入した幼稚園は、「IDとパスワードがなければ見られないし、公開する場所や時間も決めてある。保護者の意向も聞いて対応している」と語る。
この幼稚園には、他の園からの問い合わせや視察などもあるが、「変質者もいる。公開にはそれなりの注意や対応が不可欠で、カメラを設置すればいいわけではない」と注意も呼びかけている。
一方、意図的に公開されているある渓流沿いに設置されたカメラには、川遊びをする人々などが映し出され、ネット上では「女の子がタオルを巻いて着替え中!」と盛り上がっている。
このほか、意図的に品揃えを公開している鮮魚店や、パン屋、菓子店、コインランドリー、スナックの店内、会社の事務所や工場の内外を、ひたすら映し続けるカメラが多数あり、誰もが覗くことができる。
カメラ販売元のひとつ、「パナソニック コミュニケーションズ」に聞くと、「販売店や代理店、取り扱い説明書などを通じて、必ずIDとパスワードを設定するよう呼びかけている。初期のモデルを除き、今使われているカメラの大半は、IDとパスワードを設定しないと使えないようにしてある」という。
だが、「以前に『公開するつもりがないのに公開されていた』という話があったので昨年3月、登録ユーザー全員に注意を促すメールを送り、それ以後、そうした話は聞いていません」と語る。
現実に無防備な公開カメラが多数ある現状について、「ユーザーのミスやハッキングされて公開されているケースなどがないとは言い切れません。パスワードなどを定期的に変えるようにも呼びかけています」とも。
カメラ設置者に、他人のプライバシーを守るため注意を払ってもらうほか、覗き見への対応策はないのかもしれない。
ZAKZAK 2006/09/28