2006年09月28日(木) 11時11分

証券会社の規律が確立されていれば過剰規制は不要＝金融庁長官（ロイター）

　［東京　２８日　ロイター］　金融庁の五味広文長官は２８日、都内で講演し、証券会社の自己規律が確立されていれば過剰規制は不必要になり、市場の自由度が高まるとの認識をあらためて示した。
　「ユーロマネー日本資本市場コングレス」の基調講演で語った。
　五味長官は「証券市場を巡る課題と取り組み」と題したテーマで、証券会社の市場仲介機能について言及。その中で、証券会社が投資家、発行体、証券取引所と密接な関係にあることから「市場参加者全体の中核に位置しているのが証券会社だ」と指摘。その上で「証券会社自身の自己規律が確立されていれば、市場への過剰な規制は不必要となり、市場の自由度を高める」と語り、証券会社に自己規律の確立を求めた。
　「必ずしも違法な取引、違法な商品ということでなくても、市場、投資家の信任を損なうような性格を持つ取引きや商品については、法令の規定を待たずに証券会社や証券業界の自主的な規律によって排除され、それによって市場の信任が保たれる仕組みが確立されていれば、行政は市場の手足を縛るような規制をする必要はない」としている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060928-00000091-reu-bus_all