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指摘を受けテレビ朝日は28日午後、記者会見し、このプロデューサーを懲戒解雇、君和田正夫社長ら計12人を減給などとする処分を発表した。
番組制作に強い権限を持つとされるプロデューサーと制作会社の不透明な関係が、税務調査で浮かび上がった形だ。
このプロデューサーは、編成制作局でバラエティー番組を担当する制作1部に所属。「奇跡の扉 TVのチカラ」「目撃!ドキュン」など人気番組を担当していた。現在は病気療養中という。
関係者によると、プロデューサーは、春と秋の番組改編期にスペシャル番組などを担当。制作は都内の制作会社5社前後に外注していた。
しかし、国税局の調べで、この中に実態のない制作費が含まれていたことが判明。番組関係者との打ち上げ費用などを捻出するため、プロデューサーが制作会社側に架空請求を指示していたという。このため国税局は架空分について、本来払う必要がなく、回収すべき「未収金」と認定。損金となる制作費に仮装した悪質な所得隠しと判断した模様だ。
一方、別の制作会社2社も、昨年までの数年間にわたり同プロデューサーとタレントらの飲食費を架空の外注費に仮装して払っていたなどとして、計約3億円の所得隠しを指摘されたことが分かった。
制作会社側は、恒常的にプロデューサーと出演タレントらが参加した「打ち上げ」などの飲食費を負担。うち2社がその費用を外注費に仮装していたことなどから、国税局は改めて交際費として課税したとみられる。
テレビ局の番組制作費をめぐっては、04年にも日本テレビやTBSでも水増し請求などが発覚し、同国税局から所得隠しを指摘されている。
〈テレビ朝日の話〉 事態を重く受け止め、関係者の処分を行うとともに再発防止策を実施します。視聴者の信頼を裏切る結果となったことをおわびします。
http://www.asahi.com/national/update/0928/TKY200609280240.html