2006年09月28日(木) 21時19分

三菱ふそうに業務改善指示　リコール届け出の遅れで（朝日新聞）

　国土交通省は２８日、大型トラックのリコール届け出が遅れたとして、三菱ふそうトラック・バスに、業務改善を指示した。同社が最初に不具合を報告した昨年６月以降、新たに１６件が確認され、うち２件は走行不能になったといい、対応の鈍さについて「リコール制度の目的に反するもの」と厳しく改善を求めている。

　リコール対象は９６年２月〜０１年１０月に製造された「ふそう」１万２９１９台で、緩衝装置の部品の強度不足から亀裂が入り、使用を続けると破損して走行不能になる恐れがある。これまでに不具合は８０件確認された。

　同社は昨年６月、不具合を同省に報告したが、走行不能のケースはなく、「サービス・キャンペーンの実施を検討中」と説明した。しかし、昨年１１月に部品が破損する事例が確認されたのに、リコールの決定は今年５月３０日と遅れ、さらに届け出が約４カ月後の今月２８日にずれ込んだ。

　同社広報部は「原因究明の試験に使う部品の入手や、交換用の部品を確保するまでに時間がかかった」と説明している。

http://www.asahi.com/national/update/0928/TKY200609280384.html