2006年09月27日(水) 00時00分

ネット口座の１０００万円詐取 栃木県警公判中の男再逮捕へ （東京新聞）

　地銀や郵便貯金のインターネットバンキングで不正に預貯金を詐取したとして、不正アクセス禁止法違反の罪などに問われている無職冨永貢被告（３４）＝長野地裁で公判中＝が、栃木県内のみずほ銀行の顧客口座からも同じ手口で約一千万円を引き出した疑いがあることが二十六日、栃木、長野両県警の調べで分かった。

　栃木県警は不正アクセス禁止法違反などの疑いで冨永被告を再逮捕する方針を固め、身柄の引き渡し時期などについて長野県警と調整に入った。

　調べでは、冨永被告は四月ごろ、栃木県真岡市の男性名義のみずほ銀行のネット口座から、男性のＩＤや暗証番号を不正に使って、約一千万円を引き出した疑いが持たれている。

　被害者の男性がパソコンに保存していた暗証番号などが、ファイル交換ソフトを介してインターネット上に流出し、冨永被告に悪用されたものとみられる。

　栃木県警は、被害に気づいた男性の相談を受けて捜査。公判中の冨永被告の関与が浮上した。

　冨永被告は共犯二人とともに、八十二銀行（長野市）のネット口座から長野県内の男性の預金九十五万円を盗んだ疑いで六月に長野県警に逮捕された。その後、石川県内の男性の郵便貯金のネット口座からも五十三万円を盗んだとして、七月下旬に再逮捕されていた。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20060927/mng_____sya_____009.shtml