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パソコン大手の中国レノボ(旧IBM)は25日、ソニー製電池パックを搭載したノート型パソコン「ThinkPad(シンクパッド)」が米国の空港で発火していたことを明らかにした。この電池パックが、米デルとアップルコンピュータが相次いで大規模なリコール(回収・無償交換)に踏み切った製品と同じだったことも判明。レノボとソニーは発火原因を詳しく調べているが、いまのところデルとアップルの問題との関連は不明で、リコールするかどうかは未定だ。
レノボなどによると、ロサンゼルス国際空港で今月16日、航空機に乗った客が、かばんに入れていたシンクパッドから煙が出ているのに気付き、機外に出た。けが人はなかった。
レノボは、ソニーなど複数メーカーから電池パックの供給を受けているが、デル、アップルがリコールした8月には「パックの設計や充放電方式が異なる」と事実上、「安全宣言」していた。ソニーも過熱や発煙・発火が起きるかどうかはパソコンのシステムの違いによるとし、「これ以上の回収はないだろう」と表明していた。
ソニーは、デル、アップルのリコールの際、電池の生産工程で一部に金属粒子が混入したミスを認め、パック交換費用など計300億円を負担することにしたが、いまのところ、レノボのパソコンで責任を問われるかどうかはわからない。