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2006年09月25日(月) 11時49分

ヤミ金業者に賠償請求 取り立て心中事件の遺族 大阪朝日新聞

 大阪府八尾市の夫婦ら3人が03年、ヤミ金融業者の過酷な取り立てを苦に心中した事件で、自殺した妻(当時69)の80代の兄と姉が同業者メンバー計8人を相手取り、慰謝料など約7700万円の損害賠償を求める訴訟を25日、大阪地裁に起こした。原告側は「自殺に追い込んだヤミ金業者は絶対に許せない。訴訟を通じて被害の実態を明らかにしたい」としている。

 訴えられたのは、恐喝容疑などでいずれも指名手配されている中心メンバーの川口高弘(34)、川畑将(25)の両容疑者のほか、恐喝罪などに問われて実刑判決を受けた2人と現在公判中の4人。

 訴状によると、8人は東京に事務所を置く「アクセス」などと称し、ヤミ金融業を展開。03年4月、生活に困窮していた妻の口座に貸付金名目で約3万2000円を振り込んだうえ、同4〜6月に「金を払えないなら死んでみろ」などと電話で何度も脅迫。完済しようとしても認めず、約32万円を脅し取ったとしている。妻と夫(同61)、妻の兄(同81)は6月14日、JR大和路線の線路で自殺した。

 原告側は、3人は過酷な取り立てによって絶望し、精神的に苦しめられたと指摘。「貸借契約の形はとっていても実質的には恐喝行為で、悪質さは殺人と同じだ」と主張している。

http://www.asahi.com/national/update/0925/OSK200609250015.html