悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。
また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。
大阪府八尾市のJR関西線で平成15年6月、ヤミ金の厳しい取り立てを苦に同市内の主婦=当時(69)=ら3人が心中した事件で、主婦の兄と姉が25日、恐喝罪などで公判中のヤミ金グループメンバーらを相手取り、約7600万円の賠償を求める訴訟を大阪地裁に起こした。原告側は「違法な取り立てで追いつめられて自殺した」と主張、主婦らの逸失利益や慰謝料の支払いを求めている。
訴えられたのは「アクセス」「友&愛」などの複数のヤミ金グループを組織していた8人。
訴状によると、心中したのは主婦と主婦の夫=同(61)、主婦の兄=同(81)=の3人。被告らは15年4月、主婦に約3万円を貸し付けたことを契機に違法な取り立てを強め、電話で主婦や主婦の兄を脅迫。主婦が「これ以上払えといわれたら死ぬしかありません」と窮状を訴えても、「金払われへんねんやったら死んでみろ」と取り合わず、違法な取り立てを繰り返した。このため、3人は人生に絶望し6月14日、「主人と兄ちゃんと死にます」などと書いた遺書を残し、JR関西線で、電車にはねられて死亡した。
原告側は代理人を通じて、「少しのお金を借りただけで命を絶つほど追いつめられ、周りに迷惑をかけないようにするため、自殺を選ぶしかなかった。業者に殺されたようなもので、死んでも死にきれないはず」とコメントした。
(09/25 22:58)