2006年09月25日(月) 21時50分

１億５千万円は「野口氏への手数料」　公判で宮内被告（朝日新聞）

　証券取引法違反の罪に問われたライブドア前社長、堀江貴文被告（３３）の第７回公判が２５日、東京地裁で開かれた。検察側証人として出廷した同社前取締役の宮内亮治被告（３９）は、投資ファンドがライブドア株の売却で得た後、使途不明になっていた約１億５０００万円について証言。一連の資金工作にかかわったライブドアグループの投資会社の故野口英昭・元社長に対する手数料として支払われたと述べた。

　弁護側は、この資金移動について前社長が関知していないことから、前社長が事件を主導していないことを裏づける証拠と見ている。約１億５０００万円の一部が宮内前取締役の口座に入っていることを指摘したが、前取締役は「借りただけ。横領ではない」と反論した。

　この日、弁護側は、宮内前取締役が保釈後、かつての部下にあてたメールで「ライブドア株を有線放送大手のＵＳＥＮから買い戻す。また一緒にやろう」と呼びかけていたことも明かした。

　メールでは「堀江以外の我々被告人チームで３年で同規模の会社をつくる」とし、堀江前社長は「芸能界入りすると思う」から加わらないとしている。

http://www.asahi.com/national/update/0925/TKY200609250372.html