2006年09月23日(土) 08時00分
USEN、ヤフー、楽天 続々、新天地へ(産経新聞)
■IT企業の脱「ヒルズ族」イメージ加速
USENは22日、山王パークタワー(東京都千代田区)から、来春開業する防衛庁跡地再開発地域の高層ビル「ミッドタウンタワー」(同港区)への本社移転を決めた。映画配給会社のギャガ・コミュニケーションズなどのグループ会社も同じビルに入居、インターネットの無料動画配信サービス「GyaO」(ギャオ)の専用スタジオも新設する。
USENは傘下のグループ会社も含めて、ミッドタウンタワーの5フロア程度を賃借し、約1800人を収容する。
主力の有線放送事業から、光ファイバーやコンテンツ(情報の内容)に事業領域を拡大しており、現在のオフィスが手狭になった。動画配信では1000万人超の会員を集めており、スタジオを新設し、スタッフも増強して自社制作番組を増やすことにした。
六本木ヒルズ森タワーに入居するヤフー、楽天も来年、本社機能の大半を移転する。ヤフーはUSENと同じミッドタウンタワーに。楽天は1棟借りした東京・東品川の23階建てビルに順次移転する。
ミクシィなど新興IT(情報技術)企業が台頭する中、“老舗”といえるUSENやヤフー、楽天は株価低迷が続いている。さらにヤフー、楽天の本社がある六本木ヒルズは、ライブドア、村上ファンドが本拠を構えた「ヒルズ族」のイメージが強いことから、時期を同じくして新天地に活路を求める狙いもあるとみられる。
(産経新聞) - 9月23日8時0分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060923-00000008-san-bus_all