悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2006年09月22日(金) 12時01分

法テラス:来月2日から業務開始 他機関との調整など、課題多く手探り /群馬毎日新聞

 ◇他機関との調整や常駐弁護士の確保…課題多く手探り
 身近な法的トラブルを解決するための相談窓口となる日本司法支援センター(愛称・法テラス)が10月2日、業務を開始する。前橋市に設置された群馬地方事務所(法テラス群馬)でも準備が進められているが、関係機関との調整など実務面での課題も多く、しばらくは手探り状態が続きそうだ。
 同センターは、東京都内のコールセンターで全国からの法的トラブルの相談を受け付け、電話では不十分だったり、面談が必要と判断した場合に、地方事務所に引き継ぎ、相談内容によって、トラブル解消に必要な機関を紹介する仕組みだ。
 法テラス群馬は前橋市千代田町2の前橋テルサ5階に開設する。所長に高坂隆信弁護士が着任し、副所長3人、消費生活相談員の資格を持つ窓口対応職員6人など計15人体制でスタートする。
 当初は所長と副所長の計4人の弁護士は事務対応が主で、窓口相談には応じない。このため、窓口を担当する常駐の弁護士の確保が今後の課題となる。将来的には若手弁護士を東京都内の本部で一括採用し、各地方事務所に配属する計画だが、時期や人数は未定という。
 21日、前橋テルサで開かれた「第1回日本支援センター群馬地方協議会」には、司法書士会や自治体など関係機関から約80人が参加。質疑応答では、高坂所長に制度についての質問が相次いだ。
 「相談を引き継いだ場合、相談者にもう一度説明してもらうのか」との問いに対し、高坂所長は「しばらくはそうなる」と回答。「たらい回し感を与えないように、できるだけ近い窓口を紹介したい」と付け加えた。
 このほか関係機関から「法テラス専用の窓口を作るのは現実的に無理」などと、実務面での苦言を呈される場面もあった。こうした点について、久保田茂美事務局長は「どの地方事務所も抱えている問題。開始以降、関係機関とのパイプを太くしたい」と話す。高坂所長は「市民にとって使い勝手の良い制度にしたい」としている。
 法テラス群馬の代表電話番号は050・3383・5399、相談受け付けは月〜金曜日の午前9時〜午後5時。コールセンターは0570・078374。【伊澤拓也】
………………………………………………………………………………………………………
 ■ことば
 ◇日本司法支援センター(法テラス)
 裁判員制度と並ぶ司法制度改革の一環で、総合法律支援法に基づいた独立行政法人として発足。市民への法律サービスの提供を目的に、東京都内のコールセンターで電話を受け付け、全国50カ所の地方事務所でも相談を受ける。主な業務は(1)弁護士会や司法書士会などを紹介する情報提供(2)資力の乏しい人に裁判費用を援助する民事法律扶助(3)容疑者や被告に国選弁護人を付ける体制の整備——など。

9月22日朝刊
(毎日新聞) - 9月22日12時1分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060922-00000124-mailo-l10