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2006年09月22日(金) 11時44分

アイフル、貸し倒れ過大計上 8.5億円申告漏れ指摘朝日新聞

 消費者金融大手「アイフル」(京都市)が大阪国税局の税務調査を受け、「貸し倒れ損失」を過大に計上したなどとして、05年3月期までの1年間で約8億5千万円の申告漏れを指摘されたことが21日、わかった。同社は回収を続けている貸付金について回収が見込めない損金として計上したが、その後も貸付先から返済を受けるなどしていた。同国税局は過少申告加算税などを含め約2億6千万円を追徴課税(更正処分)し、同社は全額納付したという。

 同社は03年3月期までの2年間でも、貸し倒れ損失をめぐって過大計上があったなどとして、同国税局から約8億5千万円の申告漏れを指摘されている。

 関係者によると、アイフルは顧客への貸付金の一部について回収を継続しているのに、回収を見込めない貸し倒れ損失として損金計上し、所得を圧縮していた。同国税局は「貸付金の回収と顧客からの返済がそれぞれ続いており、損金として計上するには早すぎる」と判断し、貸し倒れ損失にはあたらないと認定したとみられる。

 このほか、02年10月〜05年9月の印紙税についても約1300万円の納付漏れを指摘された。納付漏れ印紙は約5万通に上り、同社は過怠税約1400万円を納付した。

 アイフルをめぐっては、各地で強引な取り立てに対する苦情や過払い利息の返還訴訟が相次ぎ、金融庁が05年6月に立ち入り検査を実施した。同庁は、貸し付け契約を結んだ認知症の顧客側から契約解除を求められても無視して取り立てを続けた行為などが貸金業規制法違反に当たると判断し、今年4月に国内約1900店全店の業務を3〜25日停止する命令を出した。

 民間信用調査会社によると、アイフルは78年設立。子犬を起用したCMなどで業績を伸ばした。06年3月期の売上高は約3435億円。

 〈アイフル広報部の話〉 税務当局から貸し倒れ処理と印紙税について指摘を受けて従った。

http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200609220005.html