2006年09月22日(金) 12時03分
<飲酒運転>副検事、酒気帯び運転の車に同乗 栃木・足利(毎日新聞)
宇都宮地検足利支部(栃木県足利市)の30代の男性副検事が6月、酒気帯び運転で現行犯逮捕された知人女性の乗用車に、逮捕直前まで同乗していたことが分かった。同地検は副検事を道交法違反(酒気帯び運転ほう助)容疑で取り調べたが、女性に運転を要求するなどの言動がなかったため、立件は見送っていた。同地検は副検事の処分を検討している。
県警や同地検によると、副検事は6月2日深夜、勤務帰りに足利市内の飲食店で従業員の30代の女性と約2時間、飲酒した。3日未明、近くの公園で女性と待ち合わせた後、女性の運転する車に同乗し、約600メートル離れた官舎に送ってもらったという。女性はその後、同市内で携帯電話を使いながら運転しているのを足利署員に見つかり、呼気1リットル当たり0.15ミリグラム以上のアルコールが検出されたため同法違反(酒気帯び運転)の疑いで現行犯逮捕された。
同地検の調べに対し、副検事は「女性の飲酒は知っていた。距離が近く同乗してしまった。軽率だった」などと話しているという。副検事は、交通違反者などの捜査や起訴を担当している。
同地検の吉松悟・次席検事は「女性に運転を求めるなど、酒気帯び運転ほう助罪にあたる事実は確認できず、立件は困難と判断した。検察官として不適切で人事上の処分を検討している」などと話している。【吉井理記、山下俊輔】
(毎日新聞) - 9月22日12時3分更新
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