2006年09月21日(木) 21時42分
国旗掲揚時、都教委の教職員への起立強制は違憲…地裁(読売新聞)
「日の丸裁判」で勝訴し、会見する尾山弁護士(中央)ら(東京・千代田区で)
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東京都教育委員会が教職員に対し、入学式や卒業式で国旗に向かって起立し国歌斉唱するよう通達したのに対し、都立学校の教職員ら401人が都と都教委を相手取り、通達に従う義務がないことの確認や損害賠償を求めた訴訟の判決が21日、東京地裁であった。
難波孝一裁判長は、「通達や都教委の指導は、思想・良心の自由を保障した憲法に違反する」との違憲判断を示し、教職員に起立や国歌斉唱の義務はなく、処分もできないとする判決を言い渡した。
また、慰謝料として1人当たり3万円の賠償を都に命じた。
学校式典で国歌斉唱や起立などを教職員に具体的に義務づけた通達についての司法判断は初めて。
(読売新聞) - 9月21日21時42分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060921-00000009-yom-soci