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堀米容疑者が所属する東京の右翼団体「大日本同胞社」の関係者が19日、弁護士と一緒に鶴岡署を訪れ、「団体の方で私選弁護人を準備しました」と告げた。ところが、堀米容疑者は「私は会いません。国選でいいんです」と断った。
「主義・主張があって覚悟して行動に及んだ。罪を軽くするつもりはない。判決が下れば、甘んじて受けるつもりです」とも県警を通じて伝えたという。
7月中旬、「文芸春秋」8月号を読んだという。加藤氏とノンフィクション作家上坂冬子さんの対談記事が掲載され、加藤氏は「一度参拝すれば公約なりいろいろな義理は果たせるのだから、以降は自重してほしかった」などと小泉首相の靖国参拝を批判していた。
「対談を読んで加藤氏の実家でやることを決意した」と供述しているが、「記事のどの部分か」と捜査員に問われると「全体に不満を持った」と答えるだけ。声明文もなく、「思想が希薄」「右翼らしくない」という見方が県警内で上がっている。
水道工事業で生計を立てていた30代半ば、暴力団関係者と交流するようになり、右翼団体に名を連ねた。街宣や論文の投稿など積極的な活動を行うことはなかった。
面倒見はよく、団体の事務局長まで務めたが、60歳を過ぎた頃から次第に立場をなくした。最近は仕事も少なく、借金もあって暮らしは厳しかったという。
犯行直前、加藤氏の実家近くの食堂に入った。1300円の天丼を食べ、現場に向かった。
「終戦記念日に加藤氏の家で腹を切って死ねば、右翼らしい最期を飾れると思った」と供述しているという。切り傷は内臓まで達せず命に別条はなかった。
http://www.asahi.com/national/update/0919/TKY200609190492.html