2006年09月19日(火) 12時01分
吉野家:牛丼復活 「昔と同じ味、感慨深い」−−静岡で50人が列 /静岡(毎日新聞)
米国で牛海綿状脳症(BSE)が発生したことを受け約2年半、牛丼の販売を中止していた「吉野家」で18日、米国産牛肉の輸入再開により全国100万食限定で牛丼が復活した。静岡市葵区紺屋町の静岡呉服町通り店では、雨の中約50人が列を作り、販売開始の午前11時に一斉に店内に駆け込んだ。
販売されたのは並盛り380円、大盛り480円の2種類。用意した約1000食は午後4時までに完売。ほとんどは男性客だが、女性や子供の姿も見られ、久々の牛丼を味わった。山下英治店長は「この日を迎えられて涙が出るくらいうれしい」と笑顔で話した。同市葵区大岩の会社員、中内貞行さん(43)は「昔と同じ味で感慨深い。安全性は少し心配だが病気になる確率は低いと思う」と話した。
一方、県内に6店舗を展開するイトーヨーカドーや13店舗を持つアピタ・ユニーは今のところ米国産牛肉を扱っていない。アピタ・ユニー静岡本部の高山良治食品部長は「米国産は安全性に不安がある。豪州産がお客様に根付いている」と話す。米国産牛肉が消費者に広く受け入れられるにはまだ時間がかかりそうだ。【山田毅】
9月19日朝刊
(毎日新聞) - 9月19日12時1分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060919-00000031-mailo-l22