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国土交通省が実施した全国のシンドラーエレベータ製エレベーターの緊急点検で、事故につながる恐れのある不具合が新たに５基で見つかり、自治体が運行停止にしていたことが１９日分かった。
５基は、栃木県のホテル、神奈川県のマンション、修理工場の自動車用エレベーター、福岡県のマンションと事務所。スピードを調整する調速機が腐食するなど、いずれもブレーキ系統の不具合で、改修後に運行を再開する見通し。
緊急点検は、東京都港区で死亡事故が起きた６月以降、全国の約６３００基の同社製エレベーターを対象に実施。これまでに５９６４基の点検が終わり、今回の５基を含む６８基で、改修が必要な不具合が見つかった。
昨年６月末から１年余の同社製エレベーターのトラブルは計２１０４件で、かごが停止し動かなくなったケースが３８５件と最多。次いで扉の開閉不良２６８件、閉じ込め１７５件となっている。
緊急点検は８月末で終わる見通しだったが、１００基以上がまだ未点検とみられ、国交省は自治体を通じて点検を急ぐよう働き掛ける方針。
(09/19 21:56)