2006年09月19日(火) 12時06分
<ヤミ金>3人心中で元従業員に懲役4年の実刑 大阪地裁(毎日新聞)
大阪府八尾市の夫婦ら3人がヤミ金の取り立てを苦に心中した事件で、恐喝罪などに問われたヤミ金グループ元従業員、和佐野寛被告(32)に対し、大阪地裁は19日、懲役4年(求刑・懲役6年)を言い渡した。宮崎英一裁判長は「冷酷かつ執拗(しつよう)で、極めて悪質な犯行」と述べた。同罪で起訴されたメンバー6人のうち、判決は初めて。
判決によると、和佐野被告は03年5〜6月、グループリーダーの川畑将容疑者(25)=恐喝容疑で指名手配=らと共謀し、自殺した主婦(当時69歳)が借入金を完済していたにもかかわらず電話で脅迫。現金約15万円を振り込ませるなどした。
和佐野被告は、顧客の情報管理や審査を担当し、取り立てには加わっていなかったが、宮崎裁判長は「組織で重要な役割を果たし、脅迫的な貸し付けや取り立ても認識しており、刑事責任は重い」と述べた。【中本泰代】
(毎日新聞) - 9月19日12時6分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060919-00000046-mai-soci