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●テーマ超え平和説く
第3回の「奈良県宗教者フォーラム」が16日、天理市で開かれた。「家庭における宗教心の涵養(かんよう)」がテーマだったが、安田暎胤・薬師寺管主と、元上智大学長でローマカトリック教会大司教のヨゼフ・ピタウさんがそれぞれの基調講演で「平和の重要性」を説いた。
(編集委員・小滝ちひろ)
安田管主はベトナム戦争中に2度、当時の南ベトナムを訪問し、ゴ・ジン・ジエム政権の仏教弾圧に抗議して焼身自殺した僧侶の関係者に会った体験などを話した。そして「命を投げ出す特攻も、殺される側から見ればテロと変わりはない。どういう理由でも戦争はあってはならない」と述べた。
ピタウさんは、ローマ法王ヨハネ・パウロ2世(当時)が00年3月の特別ミサで、十字軍や反ユダヤ主義などキリスト教が過去2千年間に犯した過ちについて、神の許しを請うたことなどを紹介。「かつてはキリスト教を広めるため、武器を使って信仰を押しつけた。しかし、許し合わなければ平和はない。武器の戦争をなくす前に、心の戦争をなくすことだ」と話した。
http://mytown.asahi.com/nara/news.php?k_id=30000000609170002