2006年09月17日(日) 20時46分
<ローマ法王発言>キリスト教会へ放火相次ぐ パレスチナ(毎日新聞)
【エルサレム樋口直樹】ローマ法王ベネディクト16世の「聖戦」批判発言がイスラム世界の反発を招く中、イスラム教徒が大勢を占めるヨルダン川西岸で17日、2カ所のキリスト教会が相次いで放火された。
15、16の両日にもガザ地区や西岸で同様の爆発、放火騒ぎがあったがいずれも被害は軽く、けが人は出ていない。詳しい背後関係は不明だ。法王は自らの発言について遺憾の意を表明したが、相次ぐ教会攻撃はイスラム世界の根強い反発と不満を示している。
17日に放火されたのは西岸北部ジェニン郊外のツバスと中部トゥルカルムの教会。ツバスでは放火容疑者1人が治安当局に逮捕されたとの情報もある。
ロイター通信によるとイスラム原理主義組織ハマス最高幹部のハニヤ・パレスチナ自治政府首相は事件を受け、教会への攻撃停止を求める声明を発表した。首相は先に法王発言を非難し、内容の再考を求めていた。
(毎日新聞) - 9月17日20時46分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060917-00000069-mai-int