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書類細断用のシュレッダーで子供が指を切断した事故で、16機種のシュレッダーのうち7機種で切断事故の危険性があることが15日、国民生活センター(東京都港区)が行った商品テストで分かった。同センターでは「乳幼児や子供に使用させないように」と注意を呼びかけている。
テストは、事故が起きた「アイリスオーヤマ」(仙台市)のシュレッダー「SCA410D」など床置きタイプ13機種と、机の上などで使用するポータブルタイプ3機種の計16機種で実施。
いずれも家庭用として使用される可能性のある機種で、3歳未満の指に相当するゴム片の模擬指(厚さ5ミリ、長さ44ミリ)を使い、引き込まれて切断されるかどうか調べた。
その結果、書類の投入口の幅が4・6ミリ以上、細断部までの距離が43ミリ以下で、投入口に手や指が触れると停止する「安全機能」が装備されていない7機種で模擬指が切断された。
7機種は、アイリスオーヤマ「SCA410D」▽同「PE5C」▽オーム電機「PS−1500」▽同「SHR−U80S」▽フェローズジャパン「P−40」▽明光商会「プリモ1400N」▽コクヨS&T「KPS−DT10X」。
このほか、模擬指が細断部まで届かなかったものの、投入口が大人の力で広がって切断される可能性があるものや、安全機能が確実に作動しなかった機種がそれぞれ1機種あった。また、床置きタイプ13機種の投入口までの高さは、最高でも63センチしかなく、乳幼児でも簡単に手が届くという。
同センターではメーカー側に対し、「細断部までの距離だけで安全とはいえない。投入口の幅を狭くし、細断部に指が届かない構造にし、投入口に手や指が触れると停止する機能を装備するなど二重、三重の安全対策が必要」と指摘している。
【2006/09/16 東京朝刊から】
(09/16 08:13)