2006年09月16日(土) 18時02分
06総裁選:山口と安倍晋三 安倍晋太郎/4 /山口(毎日新聞)
◇「九州・山口の総理を」−−財界人中心に支援広がる
「九州・山口出身の総理大臣を作ろう」。1970年代末、九州・山口経済連合会の財界人を中心に福田赳夫内閣で官房長官の安倍晋太郎氏を支援する動きが高まった。「九州・山口はおれの地元なんだ」。安倍氏も周囲にこう強調していた。
中心となったのは、九州電力出身の元九経連会長、瓦林潔氏(故人)。関係者によると、福岡市の有力企業でつくる親ぼく団体「七社会」のトップが集まった場で、安倍氏に好感を持つ瓦林氏が支援を表明したという。
その後、福岡市と北九州市に後援会が設立された。次いで80年に「九州山口政経研究会」が発足。九州各県に支部を置き、財界による後援会組織に成長する。会費制度で維持され、資金面で安倍氏を支えた。
当時の勢いを物語るエピソードがある。85年、「政界の寝業師」と言われた田中六助元通産相が死去。それに伴い地盤の旧福岡4区(小倉北・南区、門司区など)に晋三氏を擁立する動きが浮上した。元秘書の奥田斉さんは「福岡の人が応援してくれ、落下傘でも当選可能と思った。準備を進めたが、晋太郎さんの反対で終わった」と話した。
9月16日朝刊
(毎日新聞) - 9月16日18時2分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060916-00000305-mailo-l35