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2006年09月16日(土) 14時41分

合鍵強盗の韓国人、ピッキング対策のカギで特許申請読売新聞

 強盗事件で逮捕された韓国人の男が、自分で考案したピッキング対策のカギを売り出そうと、特許を申請していたことが、警視庁組織犯罪対策2課の調べでわかった。

 男は、狙った部屋の合鍵を作っては、深夜や未明に強盗に押し入るという犯行を繰り返しており、同課は、男が、カギの防犯ビジネスに失敗したため、習得したカギの技術を悪用していたとみて調べている。

 この男は、目黒区駒場の自称ホームページ作成業、李辰世被告(29)(強盗罪などで公判中)。

 李被告は、渋谷区内で起きた女性(36)宅の強盗事件を巡って、奪ったキャッシュカードを被害者に返すために送った郵便物の切手の唾液(だえき)のDNAが一致したなどとして、今年5月、逮捕された。今月12日に再逮捕されるまで、2001年9月〜今年1月までに、渋谷、世田谷両区で相次いだ計6件の強盗事件で逮捕・起訴されている。

 供述などによると、李被告は約7年前に日本語学校の生徒として就学ビザで来日した。当時は、国内でピッキングによる空き巣が多発していたことから、ピッキング対策のカギを作って売り出そうと思いつき、マンションやアパートなどで使われている種類のカギを購入。分解して構造の研究を重ねたほか、インターネットの情報などを参考に合鍵を作る技術も習得し、新たなカギの特許も申請していたという。

 ところが、国内メーカーがピッキング防止のカギを相次いで発売したため、カギの知識を生かす機会を失い、生活費に困って、強盗を始めるようになった。

 李被告は、押し入った女性宅で、「カードの暗証番号は1枚ずつ変えた方がいい」などと説教していたことなどが判明しているが、別の被害者宅では、「あんなカギではすぐに開けられる」「ネットで性能の良いカギを調べろ」とカギの知識を披露することもあったという。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060916i207.htm