2006年09月15日(金) 10時34分
DJ-グーグル、中国主要3都市でシェア低下、百度はシェア拡大(ダウ・ジョーンズ)
ニューヨーク(ダウ・ジョーンズ)米インターネット検索大手グーグル(Nasdaq:GOOG)が中国市場で苦戦していることがチャイナ・インテリコンサルティングの新しい調査で分かった。主要3都市でグーグルがシェアを落としたのに対し、中国最大手の百度(Baidu.com)(Nasdaq:BIDU)はシェアを大きく拡大。ヤフー(Nasdaq:YHOO)も新しい加入者の獲得に成功した。
同社の調べによると、中国でもっともネット市場が成熟している北京、上海、広州で、百度のシェアは前年比13%以上上昇し、65.4%となったのに対し、グーグルのシェアは20%低下し、32%となった。ヤフーのシェアは約1.7%伸び、5.4%となった。
この結果について、グーグルに電子メールでコメントを求めたが、現時点では返信はない。
ユーザー数ベースで世界トップのインターネット市場である中国だが、インターネット加入率はまだ比較的低い。つまり、成長余地も大きいといえる。
世界最大のインターネット市場であると同時に、今後もっとも収益拡大が見込まれる中国市場でグーグルがシェア拡大に失敗していることは、グーグルと同社の投資家にとって悩みの種だ。同社がシェア拡大のために犠牲にしたものの大きさを考えれば尚更深刻だ。
グーグルは1月、中国版サイト「Google.cn」で中国政府が容認できないとするコンテンツを検索結果から排除する方針を明らかにした。このことで、政府の規制に屈しないとの同社の評判は地に落ちた。
中国政府の検閲規制に屈したグーグルは、米国議員や国境なき記者団などの団体から厳しい批判をあびている。同じく検閲規制に応じたヤフーに対しても同様の批判が集まっている。
(ダウ・ジョーンズ) - 9月15日10時34分更新
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