2006年09月14日(木) 15時30分
印刷物からWebサイトにアクセスできる電子透かしソリューション(impress Watch)
富士通は、カラー印刷された写真を携帯電話で読み取って、WebサイトなどにアクセスできるASP型ソリューション「FPcodeサービス」の提供を開始した。
「FPcodeサービス」は、富士通研究所が開発した「FPcode」技術を実用化したもの。「FPcode」は、色や大きさによって人間の目の感度が異なるという視覚特定を利用したもので、印刷画像に情報コードを埋め込む符号化技術と、データを読み取る複合化技術で構成される。
印刷物の画像劣化を抑えてデータを埋め込めるため、紙媒体のデザインを損ねることなくQRコードのような利用方法が可能となる。専用アプリでデータを読み込むとサーバーにアクセスし、URLに変換される。FPcode自体は富士通が一元管理する。
富士通では、FPcodeの画像印刷可否や読み取り精度の調査、印刷品質チェックなどを行なう「FPcode印刷検証サービス」、環境設定や事前作業を行なう「FPcodeシステム導入サービス」、システムを運用する「FPcodeシステム運用サービス」の3つのサービスを提供する。費用はいずれも個別見積もりとなる。
なお、今回のソリューションは、岐阜市で9月15日から開催される「ITを活用したまちづくり実証実験」において、観光情報提供ツールとして実験導入される。今後、3年間で100団体への導入を目指すとしている。
■ URL
ニュースリリース
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2006/09/13-1.html
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(津田 啓夢)
2006/09/14 14:30
(impress Watch) - 9月14日15時30分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060914-00000010-imp-sci