2006年09月14日(木) 12時01分

成年後見制度：司法書士会など、１６日に無料相談会−−さいたま　／埼玉（毎日新聞）

　認知症の高齢者や知的障害者の権利と財産を守る、成年後見制度への理解を深めてもらおうと、埼玉司法書士会と成年後見センター・リーガルサポート埼玉支部は１６日、さいたま市浦和区高砂３の埼玉司法書士会館で「無料成年後見相談会」を開く。
　同制度は判断能力が乏しい人の財産管理や遺産分割などの手続きを、家裁に選任された親族や第三者の司法書士らがサポートするもので、介護保険制度と同時に００年に導入された。後見人の同意なく交わされた借金や不動産売買などの契約は無効とされる。認知症の高齢者を狙った悪質リフォーム事件が社会問題化するなか、被害防止策として期待されている。
　また、来月からの障害者自立支援法完全施行で福祉サービスの契約形態が変わることなどに伴い、同制度へのニーズは一層高まるとみられている。一方で、手続きの方法や制度の仕組みなどが広く知られていないのが実情で、主催者側は「この機会に、気軽に相談してほしい」と話している。
　当日は支部所属の司法書士約３０人が、制度の説明や相談に応じる。午前１０時〜午後４時。問い合わせは電話０４８・８４５・８５５１同支部。【高本耕太】

９月１４日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060914-00000118-mailo-l11